ファクタリングが信用問題になるのは2社間ファクタリングを使わなかった場合
2023年10月6日ファクタリングを使っての資金調達を試してみたいと考えてはいても、会社の信用問題に発展してしまうことを恐れて躊躇してしまう経営者は少なくありません。
しかし結論から言ってファクタリングが信用問題を気にする人にこそ向いた資金調達の方法となっています。
正しくファクタリングを利用すれば誰にも知られることなく、また金融機関の信用に傷をつけることもなく現金を用意することができるでしょう。
ここではファクタリングが信用問題に発展しない理由と、安全な使い方について解説します。
2社間ファクタリングなら信用問題を回避できる
本来なら数ヶ月先に振り込まれる予定の売上金を受け取る権利(売掛債権)を買取に出すことで現金化を早めるのがファクタリングの仕組みです。
ファクタリングには利用者とファクタリングを請け負う買取業者だけで取引を行う2社間ファクタリングと、売上金の支払い主である「売掛元」に許可を取ってから行う3社間ファクタリングがあります。
よくファクタリングが信用問題に発展すると心配されるのは3社間ファクタリングを使った場合です。
3社間ファクタリングを使うと売掛元に「この取引先は数ヶ月先の入金も待てないほど資金繰りに困っている」と思われてしまいますから、実際に信用問題は深刻であると言えるでしょう。
しかし2社間ファクタリングなら契約が外部に洩れることはないため、売掛債権を買取に出したことを売掛元に知られることもなくなります。
ファクタリングは負債扱いにならないため信用情報に傷がつかない
キャッシングやローンなどの借金によって資金調達を行うと、たとえ返済を順調にこなしたとしても金融の信用情報機関にはしっかりと負債情報が記載されてしまいます。
すでに一定の負債があると新しい借金ができなくなるため、借金をすればするほど信用が落ちていき資金繰りも難しくなると言えるでしょう。
それに対してファクタリングはあくまで売掛債権という資産を買取に出して利益を得ているだけなので、負債情報が記録に残ることがありません。
つまり対外的な信用を落とすことなく資金調達が可能となるのがファクタリングの大きなメリットの一つとなっています。
余裕のある段階ではファクタリングを利用して手数料を計算しながらマネーフローを管理し、本当に困った時に借金ができるように会社の信用を保っておくのはリスク管理として重要です。
ファクタリングの信用問題まとめ
ファクタリングを使うと信用問題を起こしてしまうと心配する人は多くいますが、実際にはその逆であるケースが大半と言っていいでしょう。
確かに3社間ファクタリングを利用すると売掛元からの信用を失う可能性もありますが、2社間ファクタリングならそうした心配はなくなります。
またファクタリングは借金とは異なり信用情報に傷がつかないので、普段はファクタリングを使っておくことで万が一の時のために借金の選択肢を残しておくことができるようになります。
ただし2社間ファクタリングは手数料が比較的高いため、借金の利息よりも効率が悪くなる場合があります。
ファクタリング利用時には手数料の低い信用できる会社を使うこともまた重要です。